アンダルシアでの最後の街、そしてメインと言っても過言ではない街。グラナダ。
グラナダの名所といえば、やはりアルハンブラ宮殿。宮殿の離宮・ヘネラリフェと、宮殿と川を挟んで向かい合う丘の上にあるアルバイシンの街並みが世界遺産に登録されてます。
またこの土地に1238年に建国されたナスル朝はイベリア半島における最後のイスラム王朝。ナスル朝は約250年間存続し、アルハンブラ宮殿はこの時代に建てられたもので、イスラム建築の傑作と評価されています。
イスラムの色が強く残るグラナダは自分が持っていたヨーロッパのイメージとはちょっと異なるものでした。
さて、こんなグラナダ一番の見どころ。アルハンブラ宮殿。しかし、アルハンブラ宮殿は大人気。インターネットで入手できるチケットは1ヶ月以上先まで全て売り切れ。旅の情報収集が甘い自分らが予約をしようとしたときにはもう手遅れ。
な、なんてこった・・・((((;゚Д゚)))))))。あぁ、またやってしもた(笑)。
アルハンブラ宮殿に行けないグラナダなど、具のないおにぎりみたいなもの。
当日券が少しあるから朝早くから並べば手に入るかもしれないという情報もあるが、朝6時に並んでなんとか買えたというネット情報も。当日入手は結構難しいみたい。
さらにグラナダに滞在中はアンダルシア地方は雨予報。雨の中、早朝からチケットに並ぶ、、、。
な、なんてこった・・・((((;゚Д゚)))))))。
そんなことを覚悟しながら宿泊先のアパートメントにチェックイン。オーナーさんは上品なおばさま。「グラナダへようこそ!」と歓迎の言葉から市内のマップを持ってきてくれて丁寧に見所を解説してくれる。
するとオーナーのおばさまが「もちろんアルハンブラ宮殿のチケットは手に入れてるわよね?」と、そりゃグラナダに来る目的はそれが一番でしょと言わんばかり。
「インターネットで売り切れで手に入ってないんです。」とテンション低めで答えると
「それはいけない!!チケット取ってあげようか?」
ん?今なんて言いました??おばさま、いや、おねーさま(゚∀゚)!!
「チケット取れるんですか?」
「明日とかでも多分大丈夫よ。いつがいい?午前がいい?午後がいい?」
まじですか!?おねーさま(゚∀゚)!!!ネットでは軒並み売り切れてましたよ?どんなツテ持ってるんすか!!もちろん、即答。「欲しいっす!!!」
ちょっと仲介料みたいなのはかかりましたがそれでも良心的な値段で手に入れてもらえました。雨の中、早朝から並ばなくていい!!まじ、神です、おねーさま!!
到着日は夜だったのでゆっくり休んで、翌朝さっそくアルハンブラ宮殿へ。アルハンブラ宮殿はちょっとした丘の上にあるのでバスで移動。
入り口に到着するとすごい人だかり。早朝からみんなお目当はやっぱりアルハンブラ宮殿なんすね。
この日は曇りであいにくの天気でしたが当日券はもちろんsold out。おねーさまに取っていただいたありがたいチケットでさっそく入場。
アルハンブラ宮殿は離宮のヘネラリフェ、王宮、アルカサバなんかが見どころです。(全て嫁さんの受け売り)
イスラム建築なんで、どこか自分の持ってるヨーロッパのイメージとは違う。ただなんかこの雰囲気落ち着くなぁ。
庭園を歩いていると桜が咲いてる。まさかスペイン、アルハンブラ宮殿で花見ができるとは。日本もそろそろ春になって、桜が咲き始めてるかなぁ。桜の下でビールが飲みたい・・・。
うん、みんなで宴会したいぞ。スパードライにプレミアムモルツ!!よし、帰ったらビール飲も!ビール!!(桜はどうした?)
庭園を抜けると教会やカルロス・5世宮殿。
そして、メインの王宮へ。(王宮は入場時間がチケット購入時に決まってます)
至る所の彫刻がすごい細かい。じっと見つめてるとどこか別世界へ連れて行かれそう。けどずっと眺めていられる、そんな不思議な彫刻。
天井に施された彫刻はムカルナスと呼ばれる形式の鍾乳石飾りの天井装飾。また柱や壁には女王の残したメッセージが隠されてるらしい。こんな複雑な彫刻にメッセージを残す女王・・・。
ツンデレか( ゚д゚)!!!
こんなメッセージ送ったら嫁さんに確実にしばかれる。伝わるものも伝わらん。気持ちはやっぱり直接言葉で伝えよう。うん、そうしよう。
アルハンブラ宮殿を満喫した後は、腹ごしらえ。何を食べようか物色しながら、グラナダの街を歩く。
ランプに香辛料に仏像・・・。
吸い込まれるようにとある店へ。気づいたら飯にカレーをチョイス。なんか街並みに洗脳されてないか・・・。
結構うめぇな、このカレー!!スペインでカレー。なんとも不思議な組み合わせ。
夜は、展望台からアルハンブラ宮殿・グラナダの街並みを眺めに。絶景の前には雨も寒さも関係ない!・・・関係ないはず。(さ、寒い・・・)
イスラムの色が強く残る、グラナダ。ヨーロッパであってヨーロッパでないような場所は記憶にも強く残る街でした。
お付き合い頂き、ありがとうございました。