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田端信太郎さん講演「医療業界のブランド人になれ」ー質疑応答①ー

医療業界のブランド人になれ

田端信太郎さんによる講演会「医療業界のブランド人になれ」。

 

後半は質疑応答です。

質問内容も様々で、どれもこれも興味深い内容でした。

 

全てを文字起こしするとなかなか膨大な量になりました(笑)。

なので2部構成にしています。ではその前半部分をどーぞ。

 

医療業界のブランド人になれ

 

どくしょー
どくしょー
田端さんありがとうございます。

ここからは質疑応答に行きたいと思います。

みなさん現状の課題とか疑問、色々あると思います。是非それをこの機会に直接聞いてみてください。

質問ある人いらっしゃいますか? 

 

医療業界と法

薬剤師さん
薬剤師さん
お話ありがとうございます。

普段、薬剤師をしている〇〇と言います。

僕自身も終末期医療をやりたいと思っていて、その分野で医療業界のブランド人って何かなと思って勉強させていただきました。

その中で、発信するという点で医療業界は結構、法に縛られています。ちょっと言いすぎると法律的にアウトという場面がたくさんあります。

田端さんも何度も炎上されていると思うんですが、法律は犯していないと思います。

ではどうやればリーガルな部分を抑えつつ発信することができるのか。

何かコツってありますか?

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
いや〜、いいご指摘ですね。 

 

田端さん
田端さん
僕なんかがリーガル、イリーガルみたいなところの話をすると、通販の健康食品。

これはネット業界としてはかなり行きたいジャンルです。

そこで薬機法で効果効能をどこまで言っていいとか、言っちゃダメだとかがあります。

さらにまた、それに対してバナー効果が出てくるたびに「これはいい」「これはダメだ」とか言ってるわけです。

 

田端さん
田端さん
イリーガルなところは誰がどう言ったってイリーガルなのでダメだと思うんです。

そんな中、ある種ひとつの抜け道がある。

健康食品とかなら、例えば「この蜂蜜で喘息が治る」とか書いたらブブーだと思うんですけど、

「喘息が治る蜂蜜の料理の方法レシピ100」とかっていって本に仕立てて売ると大体アリなんですよ。

 

聴衆
聴衆
へえー!!

 

田端さん
田端さん
本になった瞬間に言論の自由でプロテクトされるんですよね。

 

 

田端さん
田端さん

広告の掲載基準的にも、特に都営の地下鉄なんですけど、みなさん医療系の本ってみたことないですか?

あれって普通にやったら、病院や健康食品や薬の広告としてやったらアウトなことです。

ただ、本として出して、しかも肩書きは〇〇大学病院の医師だとか書く。

そうすると一気にOKになります。

 

田端さん
田端さん
これはこれで大問題で、そもそもいいのかという問題はあります。

けれどそういうところがあるので、うまく仕立てれば少なくとも「意見を言うこと」「考えを言うこと」はできると思います。

そういう意味では本という形にすると、ノストラダムスの大予言じゃないですけど「大地震が来るとか」「にんにく卵黄で癌が治る」とかめちゃくちゃ言ってても、まぁ大丈夫なんですよ。

本当、言論の自由なんですよ。

 

田端さん
田端さん
なので、そう言った本みたことないですか?

例えば近○誠さんとか。「癌は切るな」とか言ってますよね。

素人ながらどうかと思いますけど、流石にあの本を出すなとは言えませんよ。僕も。発禁処分にしようとする方がおかしいと思うので。

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
そう言った意味でいうと、薬剤師さんとかは本などで肩書きを語っていたら怒られるんですか?

けど近○誠さん。いいか悪いかは別にして彼は完全に実名、顔出し、そして所属まで出してやってますね。

そういう意味では俺は逃げも隠れもしないよってつもりですよね。

あれが業界の中では炎上しているのかどうかわからないですけど。

 

田端さん
田端さん

もちろん 法律違反はダメなんですよ。

法律違反はダメなんですけど、本の中で意見として述べることに関しては完璧にプロテクトされるはずです。

なのでそう言った意味でいうと、本という媒体はアリなんじゃないですかね。

SNSで患者さんと繋がる?

整形外科医さん
整形外科医さん
整形外科で17年目になります〇〇といいます。

最近起業されてる方、整骨院なんかやってる方はそうなんですけど、SNSで患者さんと繋がっているひとが多いです。

自分たちの業界はなかなか患者さんと直接友人になるとか、そういう風に繋がるのが難しいところがあります。

 

田端さん
田端さん
わかります。わかります。 

 

整形外科医さん
整形外科医さん
例えば本当はその人の手術をしてすごくうまくいったという内容。

こっちからは出せなくて患者さんの方からたまに「写真載せていいですか?」とやられることがあって、それはある程度はOKにしてます。

けど、こっちからはやっぱりやりにくい。

そういうのを今後どうやっていけばいいのか、どこまでしたらいいでしょうか。

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
難しいテーマですよね、確かに。

もし載せられるとしたら、やっぱりそれは患者さんの集客になるから載せたいっていう動機なんですか?

 

整形外科医さん
整形外科医さん
ん〜、難しい話なんですけど、知っている人の範囲内でやりましたと報告し合うのはアリなのかなと。

「誰だかわからない人にやられるより、誰かの知り合いの人にしてもらった方が安心だ」とかが多分あるんだと思うんですよね。

 

田端さん
田端さん
わかります。わかります。 

 

整形外科医さん
整形外科医さん
そういった意味では集客できればいいのかもしれません。

しかしまだ「集客が収入や仕事に結びつくのだろうか」「単に忙しくなるだけじゃないのか」と思うところはあります。

なので、そういうところに踏み込んではいないんです。

今後そういったことをネットで発信するのかどうなのかは悩んでいます。

 

田端さん
田端さん
確かに「お医者さんと患者さんがSNSで繋がるべきなのか」というのは面白いと言ってはあれですけど、ひとつのテーマですよね。

手術とかした後でも半年経過観察するときでも繋がっているメリットはあると思うんですよ。

ただ、そうは言ってもなんかやっぱりモヤモヤするものが何かそこにありますよね。

そもそもが、変な言い方ですけど、やっぱり対等ではないんですよね。

なのでそこは友達的な感覚で対等というのとは「ちょっと違うよなぁ」という風な大前提があります。

 

田端さん
田端さん
例えば、美容師はカジュアルでいいんですけど、実は美容師の業界でもお店によってまっぷたつに分かれているんですよ。

個人的に美容師が自分のLINEとつながることをOKする店と、しない店と。

何でかと言うと、繋がっていると独立した時に客をごそっと持っていかれてしまうからです。

そういうのも含めて一個人としては「勤務医の時に繋がっておいて、開業したら繋がっているというのはそれはいいかもしれないなぁ」とか思うんですけど、いろんな要点があって一概にどうこうは言えないですよね〜。

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
でも、絶対やるなという気はしないです。

これを問いとして質問していただくということは「出来ればやりたい」あるいは「何かうまい道を見つけたい」と思われている方だと思うんです。

けれど、多分半分くらいの方って、そもそもそういう発想がないんじゃないですかね。 もしかしたら10人中9人くらいはないかもしれない。

僕も今までいろんなお医者さん通ったことはありますけど、お医者さんとSNSで繋がるという発想がなかったですもん。

なので、是非繋がれたら繋がってみるのもいいかも。

慢性的な症例など、つかず離れずでやっていきたい場合なんかは結構いいかもしれませんね。

 

整形外科医さん
整形外科医さん
そうですね。この前はもともと知っている人を手術して、写真載せていいですかと聞かれたので「いいですよって」答えたんですけど。

 

田端さん
田端さん

患者さんからそう言われたんですか? 

 

整形外科医さん
整形外科医さん

そうです。 それはもともと知っている人が、たまたま患者さんだったという話でなかなか難しいのですが…。 ありがとうございました。

インフルエンサーに絡むには?

精神科医さん
精神科医さん
精神科の医師やっている〇〇と申します。よろしくお願いします。石川県からきました。
田端さん
田端さん
えっ!わざわざ!?

ありがとうございます。 

 

医療業界のブランド人になれ

 

精神科医さん
精神科医さん
2点聞きたいことがあります。

ひとつは、私は精神科だからかもしれませんが、逆にSNSでガンガン患者さんと絡んでいて、質問箱などをおいて悩み相談とかしています。

そうして患者さんと絡みまくっているのですが、どうもフォロワーの伸び率とかが全然悪いんです。

先週、はあちゅうさんのSNSに関しての講演会に参加してきました。

そこで、インフルエンサーにフォローしてもらったり、リアクションしてもらったりするとフォロワーが伸びるという話があったんです。

例えば田端さんにツイッターで絡んだり、フォローしてもらったりとか。

そういうふうなことはどう利用したらいいですか?

田端さんみたいなインフルエンサーにはどうやったら絡んでもらえますか?

 

田端さん
田端さん
あぁ、良い質問ですね(笑)。

突っ込んだりしたらいいですよ。僕がイラッときたり、反応したくなるようなテーマで。

ただ褒められたりしてもそれはそこで終わりなので。

「鋭いなこいつ!」とか「なかなかやるなお主!」という感じで。 

 

精神科医さん
精神科医さん
なるほど、なるほど。分かりました。

 

(一同爆笑)

 

精神科医さん
精神科医さん
今日この後、もしかしたらイラッとする内容がツイートされているかもしれませんけど、よろしくお願いします(笑)

 

田端さん
田端さん
いや〜、全然、全然。どうぞ、どうぞ(笑)

 

医療業界のブランド人になれ

 

精神科医さん
精神科医さん
もう一点は、私は石川県に住んでいます。

田端さんに石川県など地方とか講演していただきたいなと思ったとき、田端さんをお呼びすにはどういうふうにすればいいのでしょうか?

 

田端さん
田端さん
う〜ん…。200冊本企画ですかね。200冊買っていただけたら(笑)。

先週かな。実は富山に行ってきたんですけど、それはリクルートの時の先輩が富山で県会議員出ようとしているんで、講演会の客寄せパンダ的に行ってきました(笑) 。

それはもう断りにくいご縁があったので例外的な感じがあって。

う〜ん…。やっぱり、200冊企画かな、すいません(笑)。 まだ続いているかな?この企画。

けど今年この後、宮崎、博多、大阪、京都、三島、静岡に行きますよ。 

 

医療業界のブランド人になれ

個人と病院(組織)のブランディング

麻酔科医さん
麻酔科医さん
新潟県で麻酔科医をしています〇〇と申します。

「ブランディングを医療業界でどう活用していくか」なんですが、新潟県は田舎なので医者がなかなか集まらない。新潟大学を出た人もすぐに東京に出てしまいます。

私の務めている〇〇総合病院を、例えば亀田総合病院のように、もうちょっとブランド力のある病院したいんです。

そうすれば研修医の先生が集まってくれたりすると思うのです。

1つ聞きたいことは個人的な自分のブランド力をあげることは病院のブランド力向上に寄与できるでしょうか?

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
それはできるはずだと僕は素人ながら思いますね。

病院は箱に意味があるわけじゃないですよね。

もちろん機材設備があるレベルで大事だとは思いますが、8割くらいはそこで働くスタッフの方の力量にかかっていると素人ながら思います。

そこにいいお医者さんがいる、いい看護師さんがいる、いいスタッフさんがいる。

ですから人間の力量やモラルなどを抜きにして、評判だけいい病院というのは考えにくい。

そうではないでしょうか。

 

麻酔科医さん
麻酔科医さん
なるほど。

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
スタッフの方がそれこそ500人、1000人いるようなところでは「1人が頑張ったからどうなの」というのは一般論としてはわかります。

ですが、そうは言っても結局はサービス業なので、「その人がどういう人なのか」は「病院の看板、ブランド力」に必ず結びつくと思います。

 

麻酔科医さん
麻酔科医さん
それをどう発信していけばよいでしょう?

 

田端さん
田端さん
う〜ん…。

普通にブログとかツイッターとかで「こういう風に思う」とか…。

以前BLOGOS(ブロゴス)をやってて覚えているんですけど、昔救急車のたらい回しで問題になった事件あったじゃないですか。

メディアなんかはすぐ「たらい回しはけしからん」とか「医師不足だ!政府・自治体なんとかしろ」とすぐ言いますよね。

ですが実際の救急医療をされてる方は「そんな綺麗事言っても…」とか「ニュースキャスターが言ったところで…」と感じるところがあると思うんです。

そして、現場の方々こそ、もっとリアリティを持って発信していけるはずなんです。

「たらい回し、したくてしてんじゃねーよ!!」とかをもっと発信できる気がするんですよ。

 

田端さん
田端さん
たらい回しであったり、医療ミスの話であったり。広い意味でメディア上には医療にまつわるいろいろな出来事がありますよね。

医療はメディアと縁がありますし。

そういったときに、実際現場で、まさしく第一線でやってるものとして「俺はこう思う!」「これがリアリティなんだ!」と発信する。

もちろん、それが供給者側の居直りになっちゃってはいけないんですけど。

 

田端さん
田端さん

メディアが「けしからん、けしからん」と叩いたところで「何を言っとんねん!」というようなところは現場で働いてる人ほどあると思います。

そういったことこそ、むしろもっともっと発信したほうがいいと思っています。

皆さんだからこそ感じてる、言えることがあるはずだと思います。

そういった部分から発信していく。

それはオピニオンという意味かもしれませんが。

 

医療業界のブランド人になれ

 

田端さん
田端さん
そして病院のブランドという話。

ブランドというのは、例えば「ベンツだったら安心だ」とか色々あるじゃないですか、いわゆるブランドイメージ。

例えば、今いらっしゃる病院はどういう施設なんですか?

親切だとか、腕がいいとか、お年寄りにやさしいとか、キレイ・清潔だとか。

何でもいいんですけども、そういったレベルで「どう思われたいのか」というところが決まっていないといけない。

それが全体的なスタッフも含めて、そこの打ち出しが整っていないとダメ。

 

田端さん
田端さん
「俺は親切がいいと思っている」とか「いや、私はとにかく速いのがいいと思っている」とか。

「親切と速さ、つまり待たせないとかは矛盾しているかもしれない」とか。

「一生懸命に、親切に説明すると時間がかかっちゃうよ」とか。

そういった部分も含めて「どうしよう」みたいなところをひとつのベクトルに収束していないとなかなか覚えてもらえないですよね。

どうなりたいんだというところとか。

あるいは、いち一人のお医者さんとして「自分だからこそ、こう思う」「プロフェッショナルとしてこう思う」みたいなところを発信していく。

そして、その積み重ねなが大事のかなと思います。

 

 

写真提供:MIラボ、ちゃんるさん(@takenaka_rumi

 

お付き合いありがとうございました。

質疑応答前半は以上です。

後半に続きます!

 

ABOUT ME
どくしょー
現役医師(整形外科専門医、麻酔科標榜医、産業医)。医師となって10年以上経つ中で、「これからどうキャリアを積むのか」「したいことは何なのか」「どう生きていきたいのか」などの悩みに直面。じっくりと考えるため「時間が必要」と感じ、結婚・転職をきっかけに半年間休職。その間、嫁と世界一周の旅へ。帰国後は整形外科医として再出発。そして医師×〇〇を探す旅へ。
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