【世界一周】アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所ー忘れてはいけないものー

アウシュビッツ

どうも、いちろーです。みなさん、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所って知ってますか?

 

 

 

ここクラクフからそのアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所まではバスで2時間ほど。

クラクフのバス バス内

行き先のアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。恥ずかしながら自分は「ナチスがユダヤ人を大量虐殺した場所」という知識しかありませんでした。

 

 

 

第一次世界大戦の敗戦によって連合国から巨額の賠償金を請求されたドイツ。そこへ世界恐慌が重なり、経済は崩壊。失業率が40%を超える混乱の中、政権を握ったのがアドルフ・ヒトラー率いる国家社会主義ドイツ労働者党。通称ナチス。

ナチスは急速に経済を回復させ国民から支持を得る。しかしその政策は戦争へ向いており、第二次世界大戦を引き起こす。

そのナチス・ドイツがユダヤ人の絶滅を企て実行した場所。それがアウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所。

 

 

 

到着したアウシュビッツはいつもの世界遺産とは違う雰囲気。「負の世界遺産」それがピッタリと当てはまるように。

アウシュビッツ アウシュビッツ

様々な国の人に混じって、収容所へ。

 

 

 

最初に見えてきたのはこのゲート。被収容者が作ったもので「ARBEIT MACHT FREI」と書かれてます。意味は「働けば自由になる」。

「働けば自由になる」

もちろん、そんなことはありません。作った被収容者もきっとわかっていたはずです。

 

 

 

皮肉を込めて「B」の表記を逆にして作ったとも言われていれば、当時の書き方の流行りだったという説もあります。

 

 

 

ゲートの先には収容所。今はそれぞれの建物の中に当時の資料が展示されています。

番号がふってあり、常時見学可能なものと展示テーマは以下の通り。

ブロック4:絶滅、ブロック5:犯罪の証拠、ブロック6:収容者の生活、ブロック7:収容環境、ブロック11: 銃殺刑の前。

 

 

 

収容されていたのは、初期はドイツ国内の収容所に収監されていた政治犯。それがナチスによって、対象はユダヤ人、ジプシー、精神障害者、身体障害者、同性愛者、捕虜、聖職者、エホバの証人、さらにはこれらを匿った者などへ。その出身国は28に及びます。

アウシュビッツ アウシュビッツ

約130万もの人が連れてこられ、その90%が犠牲となったとされていますが、現在も正確な数字は分かっていません。

 

 

 

各地から強制的に連れてこられたのは主にユダヤ人。大人はもちろん、子供、年寄りもいました。

アウシュビッツ アウシュビッツ アウシュビッツ

着の身着のまま連れ出され、行先を知らされることなく貨物車に乗せられます。中には何日もかけ、満足な食事や水の配給もないままでの移動。そして強制収容所へと運び込まれます。

 

 

 

アウシュビッツに着いた、彼らがまずされること。それは「選別」。

アウシュビッツの選別

ナチスにとって収容所に連れてきたユダヤ人は「労働力」「人体実験の検体」そして「それ以外」でしかありませんでした。

 

 

 

選別で「それ以外」と判断されると容赦なく殺されます。主に女性、病人、老人、子供。

ガス室

「それ以外」に判別された人らはそのままガス室へ連れて行かれます。

 

 

 

「消毒のためシャワーを浴びる」という名目で、裸にされて狭いガス室へ押し込まれます。

ガス室のシャワー

もちろんシャワーから水なんか出ません。

 

 

 

そして扉が閉められると壁に造られた隙間から「チクロンB」が投入されます。

ガス室

チクロンBは猛毒の殺虫剤。チクロンBを用いたガス室での毒殺では「32分で800名の処刑が可能であった」とされています。

 

 

 

そして殺された後は隠しもっている物品や金歯などあれば取り除かれ、燃やされます。それも被収容者の手によって。

焼却炉 焼却炉

さらに大量虐殺を外部に漏らさないため、死体の運び出しや焼却に携わった人も定期的にガス室へ送り込まれて殺害されたようです。

 

 

 

絶えず煙突からは亡骸を燃やした煙。中から響き渡る鳴き声・叫び声。

アウシュビッツ アウシュビッツ

何の説明もなく、選別された子供ですらこの先の運命を悟っていたとも言われています。

 

 

 

そして選別で殺されなくても、すでに人ではありません。

アウシュビッツ アウシュビッツ

髪を切られ、身体に番号を刻印され、管理されます。

 

 

 

朝起こされ、囚人のように飯を食わされ、働かされる。

アウシュビッツ アウシュビッツ アウシュビッツ

過酷な肉体労働を強いられ、ひとり、またひとりと倒れていく。たとえ選別をくぐり抜けても、大多数の人が数ヶ月としないうちに死に追いやられる。

 

 

 

夏は40度近くの猛暑、冬は氷点下20度の極寒。
寝床は複数人が横たわり、寝返りを打つこともままならない。布団と呼べるものはなく、1枚のボロボロになった布きれのみ。

アウシュビッツの環境 アウシュビッツ アウシュビッツ

トイレの使用は、午前・午後2回に制限されており、目隠しになるものもなく、一斉の使用を強制されます。非衛生的環境であったため、病原性の下痢も蔓延していました。

 

 

 

これは「死の壁」。たとえ酷い労働・環境に耐えても、見せしめのように殺される人も。

死の壁 献花

今でも鎮魂の花が供えられています。

 

 

 

脱走しようにも、収容所は220Vの高圧電流が通った有刺鉄線で囲われています。

有刺鉄線 有刺鉄線

こんな生活に耐えきれず、自ら有刺鉄線に飛び込み、命を絶つ人も。

こうして犠牲になった人は110万人以上。(記念碑には150万人と記載されています)

 

 

 

人が、同じ人に対して行った出来事。これらはほんの数十年前に、実際にここで起こったこと。悲しいがそれが現実。

ビルケナウ

多くの予備知識なく訪れた自分を恥ずかしくも思う。

 

 

 

起こってしまった過去は変えられないが、未来は変えられる。

経験から学ぶだけでなく、歴史から学び、未来を変える。人は過ちを繰り返すが、決して繰り返してはいけないものがある。

アウシュビッツ

こうした世界遺産を訪れ、何かを感じ、先につなげる。そうすることで少しでも彼らが報われますように…。

 

 

 

お付き合い頂き、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

現役医師(整形外科専門医、麻酔科標榜医、産業医)。医師となって10年以上経つ中で、「これからどうキャリアを積むのか」「したいことは何なのか」「どう生きていきたいのか」などの悩みに直面。じっくりと考えるため「時間が必要」と感じ、結婚・転職をきっかけに半年間休職。その間、嫁と世界一周の旅へ。